夕暮れ時の姫路駅前を我々は全力で走った
もちろん、神戸人であることがバレてはならぬ
今度は、暴走族に兄ちゃんならぬ一般市民が敵に回るやも知れぬ
会話は極力すくなく、どうしても喋らなくてはならない時は播州弁を使う
小生「ごっつい しんどいな」
本森「さぶいけど べっちょないで」
小生「あほんだら せんどぶりで走ったら 体がめげるわ」てな具合である
そうこうしている内に目的の焼鳥屋さんに到着した
保険の説明と契約を10分で済ませ
先ずは命があったことに感謝し乾杯をする
ビールが美味い、ビビりながら商店街を走って来た二人には正しく命水
ヒップと塩皮。その他にも色々と頼む
怖さを忘れるために、追加でビールをぐびぐびと飲む
本森もぐびぐびとビールを呑む、我ら二人まさに牛飲馬食である
二人でビールを10本も空けたころ、二人に怖いものなど無くなった
姫路市の一つや二つ、片手で捻りつぶしてやるわ
ただ、勘定書を貰った時だけは本当に怖かった
何しろ、経理にお金を借りてきたほどの財布の中身やからね